kego-stage (06/06/26)


池のそばで陽気な音楽を歌っている人がいる。その近くでスケボーをしている少年が技をきめている。走り回る子供達。ある所では踊っている人達がいる。隣の人がランチを食べ始めた。コーヒーを片手に座る場所を探している人がいる。イヌの散歩をしている人。ナンパをする人。さっきまで仲良く話していたカップルが喧嘩を始めてしまった。大量のハト。そのハトにえさをあげる人。ボーっと眺めている人。天神に来たことのある人なら知っているだろう。天神のビル群に囲まれた公園だ。

ここの公園は毎日沢山の人が訪れ、色んなことが繰り広げられている。池を中心に段状になっているため、みんな池に向かって座っている。ここで歌う人や踊る人などは池に背を向け、座って眺めている人達の方を向いている。様々なエンターテーメントが同時進行で行われている。公園のあちらこちらで行われているエンターテーメントを観客としてみている私達もまた誰かに観られているのかもしれない。ここでは、誰もが『警固ステージ』に立っている一員だ。

池に向かって行く程に観られている感が強くなる。池側を通るのは緊張してしまう。見られている感覚が強いためだ。近道をしようとして公園を通るだけでも池側を通る人はステージに登場してしまうのだ。段状になっているということだけでここの場所は劇場となり、買い物や仕事の休憩などで来た街の人はその劇場のステージに立つ人や観客となる。

段状というのは一時人を座らせたり、人を引きつける仕掛けの一つであるとう。天神の中心にある大ステージとしてここは存在しているのであろう。街の中にある階段もまた天神の小ステージとして存在している所があるのかもしれない。

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